氷の刃


氷点下の夜。
摂氏零度の君の声。
僕の胸に突き刺さる。
消えない傷。消える凶器。

あぁ。それさえも。
君から貰ったモノだと思うと、愛しいと思う気持ちが芽生えるなんて。

失われるのを留めるコトが出来ない。
それが悔しいなんて。

この胸に刺さった氷の刃が、僕の胸でじわじわと溶けていくのが、
幸福で、不幸だなんて。

摂氏零度の君の声。
僕の胸に突き刺さる。

「さよなら」
という、氷の刃。





[end]


SSというよりもポエムです。
内容も痛いです(笑)